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医師が教える薄毛やAGAの治療・対策メディア

【医師コメントつき】フケが薄毛を招く?フケの原因と種類、その対処法

毛髪・頭皮ケア

フケは頭皮が新陳代謝をおこなう過程で発生する生理現象です。しかし、目に見えるほど大きなフケが上着に付着していたり、髪に少し触れただけでフケが大量に落ちたりするようならば、何らかの頭皮トラブルが起きている可能性があります。

頭皮トラブルが悪化すると、薄毛や抜け毛を招く恐れがあります。フケやかゆみを伴う症状の多くは、対策を行い、頭皮環境を整えることで改善が期待できます。そこで今回のAGAタイムスはフケの原因や対処法を詳しく解説します。

フケとは

先述したとおり、フケは生理現象であり、頭皮の表面にある角化細胞が目に見える大きさで剥がれ落ちたものです。角化細胞は、通常細かい状態で剥がれ落ちますが、表皮の角化過程に変化が生じると目で見える大きさとなって脱落します。角化細胞が剥がれ落ちる原因は、皮膚細胞が生まれ変わるターンオーバーであるため、病気ではなく生理現象の一つとされています。

フケが発生する際に炎症は伴いませんが、フケが発生したまま放置すると頭皮環境が悪化して炎症が生じ、発赤やかゆみが起こることがあります。進行すると抜け毛にもつながると考えられているため対策を行うことが大切です。

フケは生理現象の一つとされているため、頭皮環境に異常がなくても少量のフケは常に発生しています。ターンオーバーの周期次第では、いつもよりフケが多いと感じることもあるでしょう。ターンオーバーの周期は約28日といわれており、年齢を重ねるにつれて周期は長くなると考えられています。

フケの種類〜乾性フケと脂性フケ〜

フケは見た目によって大きく2種類に分けられます。一つ目は白く乾燥した粉のような、パラパラとした見た目の「乾性フケ」です。上着の肩や首元に付着した細かいフケは乾性フケといえます。二つ目は、髪の隙間にこびりつく、ベタっとした白い塊のような見た目の「脂性フケ」です。乾性フケと脂性フケは明らかに見た目が違うため、フケのタイプを見分けるのはそう難しくないでしょう。

2種類のフケは見た目だけでなく、発生原因も大きく異なります。乾性フケは、主に頭皮の乾燥が原因で起こります。一方脂性フケは、皮脂の過剰分泌が原因と考えられています。原因が異なれば、予防や改善の方法も変わってきます。原因を正しく知り適切な対応を行えば、フケの改善が期待できます。

フケの原因

◯乾性フケの原因

頭皮が乾燥する原因は一つではありません。例えば、紫外線や外気の乾燥などの外的要因が、頭皮の乾燥を招く場合があります。他にも食事や睡眠などの生活習慣が頭皮環境に影響を及ぼしている可能性も考えられます。

頭皮を綺麗にするはずのシャンプーが、頭皮の乾燥につながってしまうこともあります。フケが気になり始めると、予防や改善の意識から1日に何度もシャンプーをしたりゴシゴシと入念に洗ってしまったりします。しかし、過剰なシャンプーは頭皮を乾燥から保護するために必要な皮脂まで洗い流してしまうため乾燥をより悪化させかねません。

◯脂性フケの原因

脂性フケは、頭皮の皮脂分泌量が多い人ほど起こりやすいといわれています。性別でみると男性に多いことも特徴の一つです。皮脂が増える原因はいくつか考えられますが、主に体質や生活習慣の乱れが挙げられます。生活習慣の中でも、運動不足や脂質に偏った食事は皮脂の増加を招くといわれています。その他にもホルモンバランスの乱れや頭皮を不潔にしていることも、皮脂の増加につながりかねません。

また、「脂漏性皮膚炎」は脂性フケを招く恐れのある疾患です。皮脂をエサとし、脂肪酸の生成に関与していると考えられるマラセチア菌(常在菌の一種)が、頭皮に異常繁殖することで発症するといわれています。脂漏性皮膚炎に罹患すると、炎症の影響でめくれ上がった皮膚がフケになり、炎症がひどくなると、強いかゆみを伴い症状が悪化することが懸念されます。

フケの対処法

◯乾性フケ対処法

乾性フケの対処法としては、いかに頭皮を乾燥から守るかが重要です。紫外線による頭皮の日焼けは、皮膚が炎症を起こし頭皮の乾燥などを引き起こす原因となります。外出時には、帽子や日傘を使用して紫外線を避ける工夫が大切です。またシャンプーについては、皮脂を落としすぎないようにシャンプーの回数や洗い方を見直すとともに、洗浄力の優しいアミノ酸系シャンプーの使用をおすすめします。

◯脂性フケの対処法

脂性フケの対策については、食生活の見直しとシャンプーを使用した頭皮ケアの二つがポイントです。食生活については、脂っこい食事を控えた方がよいでしょう。バターやラード、ショートニング、脂身の多い肉類などを控えると、皮脂分泌の抑制につながります。反対に、豆類、レバー、緑黄色野菜などは頭皮環境の改善に効果的です。

過度なシャンプーはNGですが、皮脂の残りすぎもよくありません。少なくとも、1日1回はきちんとシャンプーをしましょう。この場合も使用するシャンプーは、洗浄力がやさしいアミノ酸系シャンプーがおすすめです。

脂漏性皮膚炎を発症している場合は、抗真菌作用のある薬用シャンプーが効果的です。市販の商品でも効果は期待できますが、かゆみがひどいようなら「ケトコナゾール配合シャンプー」も選択肢の一つです。ただし、ケトコナゾールは医薬品に分類されるためドラックストアなどで市販されておらず、薄毛治療専門のクリニックや皮膚科で処方してもらう必要があります。

フケを予防するシャンプーの方法

フケを予防、改善するにあたって、シャンプーの方法を見直すことはとても大切です。フケ対策に効果的なシャンプーの方法をご紹介します。

  • 入浴前にブラッシングして、髪に付着している汚れや整髪料を落としやすくする
  • ぬるめのお湯で入念に予洗いし、汚れや整髪料を落とす
  • 使用するシャンプーの量を抑える
  • 頭皮を洗うときは指の腹でマッサージするように行う
  • 髪をしっかりとすすぐ

入浴前にブラッシングすることで、髪に付着しているゴミやホコリを落とします。シャンプーの泡立ちも良くなり、使用するシャンプーの量も少量で済みます。また、シャンプーによる頭皮の負担を抑えられます。

予洗いでは、ブラッシングで落としきれなかったゴミやホコリを洗い流していきます。このとき、根元からきちんと濡らすようにしましょう。予洗いを行うことでシャンプー時の摩擦を抑えることができます。

頭皮を洗う際は、爪を立てず指の腹でマッサージするよう行いましょう。シャンプー液が残らないようにしっかりとすすぎ、入浴後は髪の雑菌の繁殖を防ぐため、きちんとドライヤーで乾かしてください。

フケやかゆみのお悩みもAGAヘアクリニックへ

薄毛治療専門のAGAヘアクリニックでは、フケのお悩みなど頭皮に関わる診察やカウンセリングを何度でも無料で受けることができます。フケや薄毛、頭皮に関わるお悩みを抱えている場合はぜひ一度、ご相談ください。薄毛や抜け毛が起こる前に、正しいフケの対処法を実践しましょう。

フケが大量に発生している場合は、頭皮環境が悪化している可能性があります。放置しておくと、育毛を阻害してしまう可能性があります。まずは日ごろからフケを予防することが大切ですが、既に大量のフケが生じているようなら、早めに対処することが重要です。生活習慣やシャンプーの見直しはもちろん、薄毛治療専門クリニックや皮膚科で治療を受けることも有効な手段の一つといえます。

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