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【医師コメントつき】薄毛予防に効果的なシャンプー方法とは

シャンプーケア

日ごろ何気なく行っているシャンプーですが、実は正しいシャンプーのやり方をマスターすることで健康な髪の毛や頭皮が保てることをご存知でしょうか?

今回のAGAタイムスでは、シャンプーと薄毛の関係や正しいシャンプーの方法についてご紹介します。

シャンプーと薄毛の関係

薄毛は遺伝やホルモンが関与しているほか、様々な生活習慣により起こるといわれています。しかし、“シャンプーを使用して洗髪すること”自体が薄毛を招くことはありません。

では、シャンプーと薄毛にはどのような関係性があるのでしょうか。それは「シャンプーの成分」や「シャンプーのやり方」にあります。自分の肌に合わない成分のシャンプーを使用したり、間違ったシャンプー方法を続けていると、抜け毛や薄毛を悪化させる原因の一つになってしまう可能性があります。

シャンプーの成分を知ることが大切

ドラッグストアなどで量販されているシャンプーは「高級アルコール系シャンプー」と呼ばれる洗浄力の強いものが多く、必要な皮脂さえも洗い流してしまうことがあります。その結果、頭皮が乾燥してバリア機能が低下し、毛髪が正常に発育しづらい環境を作ってしまうことがあります。

シャンプーを使う本来の目的は、髪の毛に付着した汚れや頭皮の余分な皮脂などを洗い落とすことです。シャンプーは商品によって洗浄力に違いがありますが、その洗浄力にはシャンプーに含まれる「界面活性剤」によります。

界面活性剤とは油と水に馴染みやすい成分で、それが油や汚れを浮かして洗い流す手助けをします。界面活性剤はシャンプー以外にもメイクのクレンジング料や洗顔フォーム、また食器洗い用洗剤や衣類用洗剤など幅広く使われています。この洗浄成分である界面活性剤には「高級アルコール系(石油系)」のほか、「アミノ酸系」「石鹸系(天然系)」などがあります。

【一般的なシャンプーの種類】

◯高級アルコール系シャンプー(石油系)

【特徴】
・洗浄力が高い
・比較的安価で購入可能

シャンプーの成分に「ラウリル硫酸Na」や「ラウレス硫酸Na」などの表記があれば、石油系合成界面活性剤を含んだシャンプーです。汚れはしっかりと洗い流せますが、頭皮や髪の毛にとっては刺激が強く、人によっては頭皮トラブルを引き起こす場合もあります。

また、洗浄力の強さから頭皮に必要とされる皮脂まで洗い流す場合もあり、乾燥や炎症に繋がる可能性もあります。多くの場合はさほど心配する必要はありませんが、アトピー体質の方や肌が敏感な方は避けたほうがよいでしょう。

◯アミノ酸系シャンプー

【特徴】
・洗浄力が穏やか
・頭皮に対する刺激が優しい

アミノ酸系の界面活性剤は高級アルコール系に比べると刺激が少なく、洗浄力も穏やかであることが特徴です。一般的に髪の毛は水洗いだけでも多くの汚れを落とすことができるといわれているため、アミノ酸系シャンプーを用いることで適度に汚れを落としつつ必要な皮脂を残せるとされています。

「髪の毛の生成にはアミノ酸が必要」とはいいますが、アミノ酸系の界面活性剤で育毛ができるわけではありません。しかし、頭皮が乾燥しやすい方や頭皮トラブルを抱えている方には、育毛に適した頭皮環境を目指すための選択肢の一つとしておすすめできます。アミノ酸系シャンプーを見分ける成分表記として「ラウロイル」や「ココイル」などの表記がはじめの方にあれば、アミノ酸系のシャンプーである可能性が高いといえるでしょう。

◯石鹸系(天然系)シャンプー

【特徴】
・洗浄力が強い
・アルカリ性

石鹸系界面活性剤は「天然油脂」や「脂肪酸」などの天然由来成分で作られた界面活性剤です。主成分が天然由来で合成洗剤など添加物の使用も少ないため、オーガニックシャンプーなどにも使われることがあります。

ただし、石鹸系はアルカリ性のため人によっては肌に合わない場合があり、アミノ酸に比べると刺激を強く感じる方もいます。万が一、使用してみて頭皮が乾燥したり、かゆくなるなどの違和感を感じた場合は念のため使用を中止したほうがよいでしょう。

体質や肌質にもよりますが、頭皮の健康状態を守り正常な育毛を促すためにはできるだけ低刺激で洗浄力がやさしいシャンプーが好ましいといえます。特におすすめなのは「アミノ酸シャンプー」と呼ばれるものです。アミノ酸シャンプーは洗浄力が穏やかで頭皮にも比較的やさしいといわれているため、頭皮の皮脂バランスが整いやすいとされています。

ただし、もともと皮脂量が多い場合は洗浄力が足りないと感じるかもしれません。今まで洗浄力の強いシャンプーを使用していた場合は、皮脂分泌過多になっている可能性があり、皮脂分泌量が落ち着くのには数か月かかることがあります。まずは数か月使ってみて皮脂の分泌量(髪のべたつき)が減少するか確認してください。

シャンプーのやり方でどう変わる?

シャンプーのやり方によって直接的に薄毛が引き起こされることはありません。しかし、洗浄力の強いシャンプーを使っていない場合でも、シャンプーの回数が多すぎると、必要最低限の皮脂まで洗い落としてしまう恐れがあります。育毛環境を整え維持していくには適度な皮脂が必要です。頭皮の乾燥を防ぐためにもシャンプーは1日1回が望ましいでしょう。

またシャンプー後の「すすぎ」が足りないとシャンプー成分が毛穴や頭皮に残ってしまう場合があります。毛穴が詰まったからといって薄毛になるわけではありませんが、頭皮に残った界面活性剤などが頭皮トラブルを招く可能性があり、育毛に悪影響を与えることが考えられます。正しいシャンプー方法を学び、薄毛の原因になりうるリスクを取り除いていくことが大切です。

1日1回のシャンプーでも頭皮が乾燥しやすい場合は「湯シャン」の併用もお勧めです。詳しくはこちらをご覧ください。

フケが気になる場合もシャンプーが原因の可能性があります。詳しくはこちらをご覧ください。

正しいシャンプー方法

正常な育毛を促すためにも正しいシャンプーのやり方を身に付け、健康な頭皮を保つことを心がけましょう。

《1》 シャンプーをつける前に髪をしっかり濡らす

髪の毛を洗う前に、よくブラッシングしましょう。ブラッシングによって髪のもつれが解け、お湯が髪の毛や頭皮全体に届きやすくなります。その際のブラッシングは、毛先、髪の中頃、髪の付け根の順番でおこなうと、途中で髪が切れることが少なくすみます。その後、熱すぎないお湯で髪の毛をしっかりと濡らしましょう。濡らすことで髪の毛の汚れの大半を洗い流すことができるほか、水分を頭皮に浸透させることでシャンプー液の泡立ちを良くする効果もあります。

《2》シャンプー液を手のひらで泡立ててから全体になじませる

シャンプー液は、必ず手のひらの上でしっかりと泡立ててから使用しましょう。泡立たせることで髪の毛に馴染み、頭皮全体にもムラなく届くため汚れが落ちやすくなります。泡立てたシャンプー液は、頭皮や髪の毛の全体に馴染ませるようにしましょう。

《3》強く擦りすぎずに丁寧に洗う

ゴシゴシと爪を立てて洗うのは厳禁です。爪の刺激によって頭皮が傷ついたり、頭皮の皮脂を取り過ぎてしまったりする可能性があります。本来必要な皮脂まで洗い流してしまうと頭皮に潤いがなくなり、乾燥肌やフケを生み出す可能性があります。なるべく指の腹でマッサージをするように、やさしく洗いましょう。

《4》すすぎも念入りに

シャンプーの成分が頭皮に残らないよう、しっかりとすすぎましょう。しかし、ここでもゴシゴシ洗うのは厳禁です。ゆっくり丁寧に洗い流してください。

シャンプー方法を変えても薄毛が改善されない場合

シャンプーの成分選びや方法によって頭皮が乾燥したり、頭皮トラブルを起こして抜け毛や薄毛を助長していた場合は、シャンプー方法を見直すことで抜け毛や薄毛が改善される可能性があります。しかし、シャンプーの種類やシャンプー方法を変えても抜け毛や薄毛が改善されない場合は、AGA(男性型脱毛症)などの脱毛症を発症している可能性があります。

AGAは成人男性に多く見られる脱毛症の一種です。主に男性ホルモンや遺伝が発症の要因とされています。AGAは進行性の脱毛症であり、一度発症すると着々と悪化の一途を辿るため早いうちに治療を施す必要があります。シャンプーのやり方を見直しても抜け毛や薄毛が気になる場合は、AGA治療専門のクリニックで医師の診察を受けることをお勧めします。

AGA治療はAGAヘアクリニックへ

シャンプーは日ごろ何気なく行っている習慣ですが、正しい方法を知り実践することで抜け毛を防いだり、育毛を促進することができます。これを機にシャンプーのやり方やシャンプーの成分を見直し、身近なところから薄毛対策に取り組んでいきましょう。

前述の通り、シャンプーを改善しても薄毛や抜け毛が気になる場合は“薄毛治療”という選択肢もあります。AGAヘアクリニックは薄毛の初期のお悩みから将来の薄毛が心配というご不安にも真摯に向き合い、一人ひとりに合った治療プランやアドバイスを行ないます。治療の必要がない方には、治療はお勧めいたしません。当院は初診・再診を問わず診察料がかかりませんので、少しでも薄毛や抜け毛が気になる場合はお気軽にご相談ください。

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