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医師が教える薄毛やAGAの治療・対策メディア

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【医師が教える】アミノ酸が発毛に効果的? その答えはケラチンにあり

サプリ・栄養

「お肌にやさしいアミノ酸入り」と謳うボディソープやシャンプーが数多く販売されています。薄毛や抜け毛に悩んでいる人には気になるところですが、はたして育毛への効果は期待できるのでしょうか。

今回のAGAタイムスは、アミノ酸とはどのような成分で、毛髪へどのような影響を与えるのか?また、アミノ酸に限らずバランスの良い栄養を心掛けることの大切さもあわせてご紹介します。

アミノ酸とタンパク質、そしてケラチンと髪の毛の深い関係

私たちヒトの体を構成するものとして水はよく知られていますが、同様にタンパク質も重要な生体成分といわれています。大人と子供で違いはあるものの、人体を構成する要素の約60%が水、そして次に多い生体成分がタンパク質で人体構成要素の約20%をしめます。髪の毛についてもタンパク質の存在は大きく、約80%がタンパク質からできています。そのタンパク質はケラチンタンパクと非ケラチンタンパクにわかれ、髪の毛をつくるタンパク質のほとんどはケラチンだとされています。

このケラチンを生成するタンパク質が私たちの体に不足すると、ハリやコシのない細い髪の毛が生えてくる場合があり、その結果薄毛や抜け毛の原因に結びついてしまうことがあります。そのような状況をまねかないよう良質のタンパク質を摂取することが大切で、そのタンパク質を構成するのがアミノ酸と呼ばれる20種類の有機化合物です。

そもそもアミノ酸とは何か?

アミノ酸はアミノ基とカルボキシ基から構成される有機化合物で、20種類あります。そのうちヒトの体内で合成できない必須アミノ酸と、体内で合成できる非必須アミノ酸にわかれます。髪の毛の主成分であるケラチンはタンパク質を構成するアミノ酸によって生まれますが、20種類のアミノ酸のうち18種類が結合して産生されます。ちなみに髪の毛だけでなく爪もケラチンによって生成され、ヒト以外では鳥の嘴(くちばし)の薄い角質もケラチンからつくられています。

本題のヒトの髪の毛の主成分であるケラチンの生成にかかわる18種類のアミノ酸には、シスチン、グルタミン酸、ロイシン、アルギニン、アスパラギン酸など、サプリメントのCMなどで聞き覚えのあるアミノ酸も含まれていますが、その中でも意識的に摂取したいのがシスチンとメチオニンの2種類です。

<シスチン>

ケラチンを構成するアミノ酸の中でも、もっとも多く含まれる成分がシスチンです。シスチンは主に肝臓で生成される非必須アミノ酸ですが、加齢によってその量は減少するといわれています。シスチンを多く含む食べ物を摂取することで補うことは可能です。特に魚介類や卵類に豊富に含まれています。

【シスチンが含まれる魚介類および卵類】

●魚介類
ニシン、カズノコ、ホタテ貝、イカなど。
ニシンについては100gあたり1600mgものシスチンが含まれているとされています。
●卵類
魚卵、鶏卵
他にも大豆などの豆類もシスチンを多く含んでいます。

<メチオニン>

このシスチンを体内で生成しているのがメチオニンとセリンです。なかでもメチオニンは体内で産生できない必須アミノ酸であるため、意識的に食べ物で摂取することを心がけましょう。メチオニンもシスチン同様に卵類や魚介類に多く含まれています。

【メチオニンが含まれる魚介類および卵類】

●魚介類
サバ、トビウオ、かつお節、タラなど。
●卵類
魚卵、鶏卵
また肉類全般にもメチオニンが含まれており、なかでも加工食品のビーフジャーキーでは100gあたり1400mg程度含まれているといわれています。

アミノ酸を効果的に摂取するために

シスチンとメチオニンだけでなく、ロイシンやアスパラギン酸、グルタミン酸などアミノ酸を多く含む食べ物は魚介類や豆類が中心です。しかし忙しい現代人にとって魚介類や豆類を日常的に摂取することはむずかしいでしょう。そこで上手に活用したいのがサプリメントです。

サプリメントを摂取する際に気を付けたいのは、特定のアミノ酸だけを過剰に摂取してしまうこと。特定のアミノ酸のみを大量に摂取し、20種類あるとされるアミノ酸全体のバランスが崩れた状態が長く続くと肝脂肪の蓄積など悪影響を及ぼす可能性もあります。もし「足りないアミノ酸をサプリで」とお考えになるのなら、各種アミノ酸がバランスよく含まれたサプリメントを選ぶようにしましょう。サプリメントの取り過ぎにも注意が必要で、アミノ酸の過剰摂取は腎臓や肝臓に負担をかける場合があります。

栄養そしてアミノ酸シャンプーと薄毛の関係は?

髪の毛を構成する主成分がタンパク質、そのタンパク質の70%はケラチンタンパク質で、ケラチンは18種類のアミノ酸が結合して生まれるということはおわかりいただけたかと思います。ではアミノ酸だけをバランスよく摂っていればよいのかと聞かれると、そうではありません。薄毛や抜け毛への対策においては、栄養のバランス全体を意識する必要があります。

過激なダイエットにより抜け毛がふえるケースがありますが、これは栄養不足が一つの要因として考えられます。私たちの体は食事によって栄養を摂取すると、その栄養は生命活動の維持に欠かせない心臓や血管、脳などにまずは使われます。そして残った栄養が髪の毛や爪など、直接的に生命維持に関係のない部位へ送られます。つまり栄養が不足している場合には、栄養が髪の毛へあまり届けられなくなる可能性があります。髪の毛に栄養が送られないのなら、髪の毛の成長も阻害されやすく、結果的に薄毛や抜け毛につながるおそれがあるのです。

アミノ酸シャンプーについても過信することはできません。アミノ酸シャンプーはアミノ酸系の洗浄成分が使われているシャンプーのことで、ココイルグルタミン酸、メチルアラニン、グリシン、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、メチルタウリンのいずれかの成分が配合されています。基本的には髪の毛を構成する成分と同じものであるため、頭皮への刺激が少ないと考えられます。また洗浄力もやさしいため頭皮のバリア機能をはたす皮脂を落とし過ぎないメリットもあります。

一方で整髪料を使う人にとっては洗浄力が弱い場合もあり、整髪料を落とし切れないおそれがあります。また「アミノ酸シャンプー」と「アミノ酸配合シャンプー」には違いがあります。アミノ酸シャンプーはアミノ酸系の洗浄成分を中心につくられていますが、アミノ酸配合シャンプーはアミノ酸系洗浄成分がたとえ少量でも配合されていれば、アミノ酸配合シャンプーとして謳うことが可能です。一つの見分け方として、表示成分の冒頭の方にラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなどの表記があれば、洗浄力の強い高級アルコール系シャンプーで使われる成分が中心であると考えらます。

本当に薄毛を改善したいのならAGA治療専門クリニックへ

アミノ酸についてサプリメント、栄養、シャンプーそれぞれの観点からご紹介しましたが、アミノ酸を十分に摂ったからといって、薄毛が解消するわけではありません。喫煙や飲酒、睡眠不足などの生活習慣の乱れも頭皮の環境によくない影響を及ぼしている可能性があり、毎日の生活を見直すことも大切です。

日頃から栄養バランスを考えた食事をとり、シャンプーの洗浄成分にも気を付け、生活習慣にも特段の問題はないのに薄毛は進む一方……。そのような悩みを抱える方は少なくありません。また現代人の場合、余程の偏食でないかぎり毎日の食事で十分にアミノ酸を摂取できていることがほとんどですが、それでも薄毛の進行を気にする人は多いでしょう。

成人男性の場合、薄毛の原因はAGA(男性型脱毛症)である可能性が高いです。AGAは進行性の脱毛症であり食事や生活習慣の改善、サプリメントの摂取や育毛シャンプーの使用だけで薄毛の進行を止めることは難しいため、早期に治療を受ける方がよいと考えられています。

AGA治療専門のAGAヘアクリニックは薄毛治療の豊富な実績を持っています。「食生活もシャンプーも気を遣っているのになぜ薄毛が進むんだろう?」そんなお悩みの方はお気軽に当院へお問い合わせください。

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