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【医師コメントつき】「びまん性脱毛症」の症状・原因・対処法

薄毛治療

女性で「髪の毛のボリュームが減った」「分け目が目立つようになった」と感じている方の場合、びまん性の脱毛症状が起きている可能性があります。

女性に多い「びまん性脱毛症」とはどのような脱毛症なのでしょうか。今回のAGAタイムスは、びまん性脱毛症の症状や原因、対処法について解説します。

びまん性脱毛症の症状

薄毛は性別に関わらず起こりますが、脱毛症は大きく分けて「パターン型脱毛」と「びまん性脱毛」の2つに分類できます。びまん性脱毛症は疾患名ではなくあくまでも脱毛症の分類で、様々な原因によって広範囲に薄毛が広がっていく“びまん性の脱毛症状”の総称です。

部分的な脱毛ではなく、薄毛が毛髪全体で進行し、髪の毛全体のボリュームが減っていくことが特徴とされています。女性の薄毛は全体の毛量が低下するため、この「びまん性脱毛」に分類されますが、男性に起こりやすい「AGA(男性型脱毛症)」は頭頂部と生え際が進行する「パターン型脱毛」です。円形脱毛症もパターン型脱毛に分類されます。

びまん性脱毛症の代表的な疾患の一つに、AGAに英語で女性を意味するFemaleの頭文字をつけた「FAGA」「FPHL(Female Pattern Hair Loss)」などと呼ばれるものがあります。

びまん性脱毛症の原因

びまん性脱毛症の中でも最も多いFPHLは、はっきりとした原因がまだ解明されていません。加齢によるホルモンバランスの変化や様々な原因による“休止期脱毛”だと考えられています。

びまん性脱毛症は原因によって進行度合いも異なり、大きく「急性」「慢性びまん性」「慢性」に分類されます。

■急性休止期脱毛

  • 精神的ストレス
  • 高熱
  • 外科手術
  • 栄養不良
  • 大量出血
  • 出産後
  • ピルの服用中止後

上記のような、ある特定の要因によって急激に抜け毛が増える症状は急性休止期脱毛として考えられています。

■慢性びまん性休止期脱毛

半年以上かけて進行し、軟毛化を伴わず頭部全体に薄毛が広がっていく場合は慢性びまん性休止期脱毛が疑われます。

原因としては以下のような理由が挙げられており、全身疾患との関連性が高いとされています。

  • 甲状腺機能に関わる疾患
  • 鉄欠乏性貧血
  • 栄養障害
  • 食事制限などによる過激なダイエット
  • 薬剤によるもの
  • 肝障害
  • 腎障害
  • 悪性腫瘍
  • 膠原病
  • 梅毒

■慢性休止期脱毛

比較的高齢で発症し、急性休止期脱毛症や慢性びまん性休止期脱毛症などのような原因がなく、10年以上など長い年月をかけて脱毛が生じる場合は慢性休止期脱毛に分類されます。誰にでも生じる可能性がある“加齢による変化”の場合は、閉経前後から顕著になることが多いです。

FPHLは慢性休止期脱毛に分類されます。髪の毛が簡単に抜けたり(易抜毛性)、1日100本以上の著しい抜け毛が見られたりしない限りは加齢による変化である場合が多く、徐々に薄毛が進行している可能性があります。

びまん性脱毛症はAGAと同じように少しずつ症状が進んでいくケースもあれば、急に抜け毛が増えるケースもあります。ゆっくりと薄毛が進行していく、慢性びまん性休止期脱毛や慢性休止期脱毛の場合は自覚症状がないことも多く、症状がある程度進行してから気付く方も少なくありません。

びまん性脱毛症の症状は傾向に特徴があるため、気になる場合は定期的にセルフチェックをすると良いでしょう。

【びまん性脱毛症セルフチェック】

下記の項目に一つでも当てはまった場合は、びまん性脱毛症の可能性が考えられます。薄毛治療専門のクリニックなどで医師の適切な診断を受けましょう。

びまん性脱毛症セルフチェックリスト
薄毛が頭部全体にみられる
以前に比べて毛量がボリュームダウンした
分け目が広くなっている
地肌が目立つようになった
細く柔らかい髪の毛が増えた

びまん性脱毛症の対処法

びまん性脱毛症に何らかの病気が関連している可能性がある場合は、原疾患を同定し、原疾患の治療を行うことが必要です。原疾患を克服することで健康で美しい髪の毛に回復する可能性があります。

また病気以外の原因で起こるびまん性脱毛症の予防や改善を促すためには、それぞれの原因に合った対処法を取り入れることが大切です。

■急性休止期脱毛への対処法

急性休止期脱毛は様々な原因によって引き起こされますが、中でも精神的なストレスなどは自身でも気付きにくい要因だといえるため、日頃から考えられるストレスをなるべく緩和していくことが大切です。また外科手術を受けたりピルの服用を中止した際などは侵襲(※1)や薬剤の影響が考えられるため、抜け毛が気になり始めた場合は医師に相談しましょう。

また出産後の休止期脱毛は、妊娠期から出産にかけてのホルモンバランスの変化が大きな原因です。女性ホルモンの一種「エストロゲン」にはヘアサイクルの成長期を延長する効果がありますが、出産前までは高値を維持していたエストロゲンレベルは出産直後から急激に低下してしまいます。そのため、出産に伴って過剰に延長していた成長期毛が一気に休止期に突入し、抜け毛の増加へとつながるのです。

個人差はありますが一般的には産後数日で脱毛が始まり、6か月から長くても1年程度で改善するとされています。ホルモンバランスが通常の状態に戻ると休止期脱毛も改善する場合がほとんどなので過度に心配する必要はありませんが、まれに薄毛が改善しないケースもあります。薄毛の症状が気になるようでしたら、薄毛治療専門のクリニックなどで一度医師に相談してみてください。

※1: 医療行為に伴う体へのダメージのこと

■慢性びまん性休止期脱毛への対処法

慢性びまん性休止期脱毛は全身疾患の不随症状として発現することが多いため、症状が出始めたらまず医師の診察を受け、何らかの疾患に付随する脱毛か否かを診断してもらうことが大切です。

とくに体の健康状態に問題がなかった場合は、加齢などによる慢性休止期脱毛の可能性があります。しかし疾患に伴う慢性びまん性休止期脱毛であった場合は、原疾患を治すことで脱毛も改善されることが多いため、まずは医師のもとで疾患の治療を行うことが重要といえるでしょう。

■慢性休止期脱毛への対処法

慢性休止期脱毛は、急性休止期脱毛や慢性びまん性休止期脱毛に該当しない脱毛とされているため原因は様々ですが、加齢に伴う脱毛の場合は生活習慣の見直しで抜け毛の予防に繋がる可能性があります。良質な睡眠がとれているか、正しい洗髪を行っているか、栄養バランスの良い食事がとれているかなどを改めて確認し、加齢に伴う抜け毛が増えやすい生活を送っている場合は改善していくとよいでしょう。また女性の場合にはホルモンバランスの乱れも影響しますので、適切な運動やストレスの発散も重要です。

女性の加齢による薄毛は、治療薬でも改善することがあります。医学的に育毛効果が認められている「パントガール®」は重篤な副作用がない女性用の薄毛治療薬です。医師の診察をうけた上で処方してもらう必要がありますので、治療薬での改善を望む場合は、薄毛治療専門のクリニックで医師に相談することをお勧めします。

女性の薄毛は、男性のAGAのように見た目で診断ができない場合がほとんどです。そのため、他の病気が隠れている可能性もあります。疾患に伴う脱毛症状の場合は薄毛を改善するために原因疾患の早期発見・早期治療が重要です。

AGAヘアクリニックでも女性の薄毛治療を行っておりますので、少しでも髪の毛の量や質に異変を感じたら、お気軽にご来院ください。

びまん性脱毛症の本格的な治療はAGAヘアクリニックへ

女性の薄毛に多いとされるびまん性脱毛症には、様々な原因があります。急性休止期脱毛や慢性びまん性休止期脱毛による薄毛を改善するには、原因に対して適切な処置を行っていくことが大切です。

また、慢性休止期脱毛症の改善には内服薬のパントガール®や外用薬のミノキシジルなどの薬を使用するのが有用です。薄毛治療薬での改善を望む場合は医師の診察が必要となるため、薄毛治療専門のクリニックなどで診察を受け、症状や体質に合った治療薬を処方してもらいましょう。

AGAヘアクリニック(以下、当院)は薄毛治療専門のクリニックです。男性の薄毛に多いとされるAGAの治療だけでなく、女性のびまん性脱毛症の治療も行っています。当院では薄毛に対するどんなお悩みでも遠慮なく相談していただけるよう、医師による診察を無料で実施しております。「薄毛が気になってきた」「急な抜け毛に悩んでいる」など、びまん性脱毛症の疑いがある場合は、ぜひ一度当院へ診察にいらしてください。

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