【医師コメントつき】有酸素運動は薄毛に効果がある?育毛につながる効果とは
「有酸素運動が薄毛に効く」というお話を耳にしたことはありませんか? 有酸素運動とは、軽〜中程度の負荷を継続的に行う運動で、筋肉を動かすエネルギーとして酸素が使われることから有酸素運動と呼ばれています。
様々な健康効果が期待できるといわれている有酸素運動ですが、薄毛改善にも効果はあるのでしょうか。今回のAGAタイムスでは、有酸素運動が薄毛に効果があるのか、またおすすめの有酸素運動をご紹介いたします。
有酸素運動と薄毛の関係
結論からお伝えしますと、有酸素運動は健康的な体づくりに効果が認められるものの、有酸素運動を行うだけで薄毛を改善することは難しいといえます。正しくは、「有酸素運動のもたらす様々な健康効果により、間接的に薄毛改善へ効果が期待できる」といったところでしょう。では、有酸素運動のもつ健康効果には具体的にどのようなものが挙げられるのでしょうか。
有酸素運動には主に「基礎代謝の向上」「血圧安定」「ストレス解消」「脂肪燃焼」などの効果が期待できるといわれています。これらがもたらす体への健康効果により、間接的に薄毛改善へもつながっていると考えられているのです。次からは、これらの健康効果が薄毛改善にどのように関係しているのかを詳しく解説していきます。
有酸素運動がもたらす薄毛改善効果
有酸素運動における健康効果がもたらす薄毛改善効果としては大きく2つ、挙げることができます。早速、それぞれについてみていきましょう。
■血流促進効果で育毛サポート
有酸素運動で体を動かすことにより、血流促進効果が期待できるとされています。髪の毛の成長を促すためには頭皮への十分な栄養供給が欠かせませんが、血流が滞ると頭皮への栄養供給が妨げられる可能性があります。
有酸素運動により血流が促進されると、頭皮まで育毛に必要な栄養供給がされやすくなるため、育毛に良い頭皮環境への改善が期待できるでしょう。
■運動によるストレス解消
ストレスは自律神経のバランスを乱したり血行不良を招いたりと、髪の毛の生成を阻害する恐れがあることから、薄毛の原因の一つとして考えられています。
有酸素運動を行うと「セロトニン」と呼ばれる神経伝達物質が増加するといわれています。セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれている物質で、緊張や不安をもたらす「ノルアドレナリン」と喜びや快楽をもたらす「ドーパミン」のバランスをコントロールし、気持ちを安定させる働きをしています。
有酸素運動のような軽い運動を日常生活に取り入れ、セロトニンの増加を促すことで“ストレス解消”や“気持ちの安定”につながると考えられるため、間接的に薄毛改善へ効果が期待できるといえるでしょう。
おすすめの有酸素運動
有酸素運動といえば「ウォーキング」や「ジョギング」等の軽い運動を思い浮かべる方が多いかと思います。実際に有酸素運動を行う場合、それぞれの正しいやり方を理解することでより良い効果が期待できるようになります。
■ウォーキング
一つ目におすすめする有酸素運動はウォーキングです。ウォーキングは日常生活動作でもあり、老若男女問わず取り入れやすいのが特徴です。
ウォーキングは血行促進が期待できるほか、心肺機能の向上や脳の活性化、骨粗鬆症予防などの効果も期待できます。そんなウォーキングを行う際に気を付けたいポイントは以下の通りです。
- あごを引き目線は約15m先をみて頭を揺らさず歩く
- 肘を軽く曲げ腕を大きめに振る
- 腰の回転を意識して広めの歩幅で歩く
- お腹に力を入れて膝から下を振り出すようにしっかり伸ばす
- 膝を伸ばして自然にかかとから着地できるように歩く
<ウォーキングを行う際のポイント>
ウォーキングは膝や腰への負担も少なく、怪我のリスクも低い有酸素運動とされていますので、通勤や買い物の際など無理のない範囲でぜひ取り入れてみてください。
■ジョギング(スロージョギング)
ウォーキングと比べ、運動強度が少し高いジョギング。普段あまり運動をしない方にとって、ジョギングに抵抗感を覚える方もいるかもしれません。そんな方には、「スロージョギング」がおすすめです。スロージョギングは体への負荷はウォーキングと同程度であるのに、消費エネルギーが高くなることがポイントです。
スロージョギングとは隣の人と会話できる程度にゆっくり走るジョギングのことで、無理なく長い距離を走ることができます。スロージョギングを行う際のポイントは以下の通りです。
- 背筋を伸ばし、肘を軽く曲げ行う
- 目線は遠くを意識する
- 歩幅は狭く小刻みに進む(目安は半歩から一足分程度で1秒間に3歩のリズム)
- 着地は足裏の前半分で行う
- 呼吸は自然に行う
<スロージョギングを行う際のポイント>
スロージョギング1分間、ウォーキング30秒間を1セットとし、これを複数回繰り返して行うと無理なく続けることができるでしょう。激しい運動ではないので、わざわざ外出せずとも自宅での空き時間で十分に行うことも可能です。上記のポイントを意識しながら、無理なく取り入れてみてください。
■水泳
水泳は浮力を利用して運動をするため、体の関節等にも負担が少なく高齢の方でも手軽に取り入れられることが特徴です。泳ぐことが得意でない方は水中ウォーキングもおすすめです。水泳を行う際のポイントは以下の通りです。
- 水に入る前にしっかり準備運動を行う
- プールに入る前にシャワー等で体を水に慣らす
- 自分にあったメニューで無理なく行う
<水泳を行う際のポイント>
泳げる環境が整わないと行うことができない水泳ですが、水の抵抗がある分、陸上で行う有酸素運動よりもエネルギー消費効率が高くなるといわれています。また、浮力によるリラックス効果もプラスされるためおすすめです。
その他、室内でできるものとしてヨガやエアロビクス、踏み台昇降などもおすすめです。体に負担のない範囲から生活にとり入れてみましょう。
薄毛の悩みは専門クリニックへ相談を
有酸素運動がもたらす健康効果は間接的に薄毛改善へ効果が期待できるものの、それだけで薄毛を改善することは難しいといえます。本格的に薄毛改善をしたい方は薄毛治療専門クリニックなどで診察を受けることをおすすめいたします。
AGAヘアクリニックではカウンセリングや薬の処方、お会計などを個室で提供しておりますので、初めての方でも安心してご来院いただけます。また当院では医師による診察や相談は無料で行っております。薄毛治療に興味のある方はぜひ一度、当院の医師にご相談ください。
出典・参考URL
- エアロビクス/有酸素運動 - e-ヘルスネット
- 有酸素運動とは - 健康長寿ネット
- 顕微鏡血流観察による有酸素運動前後の毛細血管血流速度の定量 - 一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
- メンタルヘルスに対する運動の介入効果に関する近年の知見 - 甲南女子大学研究紀要
- 有酸素運動が体力および精神状態に及ぼす猪木的影響と短期的精神影響 - 一般社団法人 日本心身医学会
- 【クリニック監修】有酸素運動が育毛に効果があるのか知りたい! - Dクリニック大阪 メンズ
- ウォーキングの基礎知識 - 大東市公式サイト
- ウォーキング - e-ヘルスネット
- スロージョギングのすすめ - 一般社団法人日本スロージョギング協会
- 運動を生活習慣にしよう - 小樽市公式サイト
- 水泳で得られる効果はどんなもの?より健康的な体を手に入れよう - グリコ